万引き家族

是枝裕和監督の最新作「万引き家族」が今月フランスで公開されたので観に行ってきた。 是枝監督は「誰も知らない」「そして父になる」などの作品が海外で高く評価されており、今回はカンヌ国際映画祭最高賞受賞ということでメディアの期待も高い。

ちょうどクリスマスの25日ということもあってか、客席は半分程度しか埋まっていなかったが、上映中は観客は静かに映画に没頭していたようだった。(ちなみに、お喋りというイメージが強いフランス人だが、実は一般的に映画館ではとても静かで行儀がいいのだ。(?!))

映画では、人と人の繋がりを、是枝監督独特の澄んだトーンで誇張することなく表現してある。端正で、心に静かに重く訴えかけてくるのだ。経済的に恵まれない状況下で生きていく家族、とくに子供の描写では「誰も知らない」に共通した世界観だが、「万引き家族」は特定の事件に焦点を当てている訳では無い分、普遍性があるように感じられる。

シナリオもさることながら、俳優陣の演技に脱帽だ。 一緒に行った映画好きのフランス人S君も大満足していた。安藤サクラの怪演と言ってもよい、とんでもない演技力に注目だ。

おすすめ度 ★★★★★ (5/5)