フランス人とパスタ – コキエット

イタリア人は「あいつらはパスタをわかっていない。」と苛立っている。しかしフランス人だって自分たちなりにパスタを変化させ、楽しんでいるのだ!

フランス人はアルデンテなんて、てんで気にしない。筆者が学生時代にしていたバイト先(パリ市内のおしゃれカフェ)では、あらかじめ茹でたスパゲッティを皿に盛り付け、レンジでチンだった。日本人の自分でも「ちょっと努力が足りないんじゃないか?」と思っていたが彼らにとっては許容範囲らしい。

茹で加減はアルデンテとは程遠く、これも「茹でる時の緊張感が足りないのか?!!」と思ったが、何のことは無い。彼らは柔らかめのパスタが好きなのだ。(そういえばお隣ベルギーで食べたパスタもかなり柔らかい茹で加減だった。結局、米(こめ)と同じように、これは慣れと好みの問題なのかもしれない。)

そんなフランスにも独自のパスタがある。そう、コキエット(coquillettes)だ。

コキエット(coquillettes)とはフランス人が日常的に食べるショートパスタで、小さなマカロニだ。

写真で見ると少しわかりづらいかもしれないが、このパスタはとても小さい。茹でる前の状態で5㎜ぐらいだろうか。小さいマカロニの集合体は口に運ぶとプチプチとした他のパスタには無い食感が味わえる。

あまりに日常的でフランス人にとっては全く「ごちそう感」が無いらしいが(「毎日コキエット食べているよ~」と言えば”手抜き+お金もあまりない”ことの例えにもなる。)日本人には馴染みが無いので新鮮だ。

普通のパスタと変わらずにどんなソースにも合わせられるが、最もポピュラーなのは鳥の胸肉のグリルの付け合わせとして 、またベーコンと合わせてクリームソースでいただく方法だ。僕はコキエットを茹ででからミネストローネのようなトマトソースに入れて煮込む好きだ。元がちいさいので煮ても煮ても大きくなりすぎず味が良く染み込む。

コキエットはどんなスーパーにもあり、一袋500g100円ぐらいから買えるのでフランスに来た際お土産に買って帰ってはどうだろうか。僕の周りでも非常に評判がいい。 フランスのお土産というとお菓子になりがちだが、甘いものを進んで食べない人にもこれはおすすめだ。( ちなみに、どこのメーカーの物を選んでも味に大差はない。 )

コキエットのグラタン

コキエット 500g / ハムまたはベーコン(小さめに切っておく) / 生クリーム 250ml / とろけるチーズ 300g / バター 適量(ティースプーン5杯ぐらい)/ 塩 適量 / コショウ 適量

オーブンを180℃に熱しておく。鍋に湯を沸かし、コキエットを茹でる。(茹で時間はパッケージに書いてある時間に合わせる。)茹で上がったら水を切る。コキエットを耐熱容器の半分まで入れて細かく切ったハム、とろけるチーズ半分を敷き入れる。塩コショウを少々。
耐熱容器に残り半分のコキエットを入れ、生クリームを流し入れる。残りのチーズ、そしてバターを上に置く。塩コショウを少々。
オーブンで20-30分焼く。良い焦げ目ができたら完成。