フランスで運転免許を取る―学科編―

運転免許を取得するためには、フランスでも日本と同じように学科試験と実技試験を通過しなければなりません。日本の学科試験より も簡単?難しい?内容を、ちょっとだけ紹介します。

フランスでも運転免許を取るには学科と実技の試験を通過する必要があります。日本から来てわざわざフランスで免許を取る人なんてあまりいないと思いますが、私は日→仏免許の切り替え有効期間(1年)を知らずに切り替えをせず、免許取直しになりました。現在オンラインの自動車学校に登録して講習を受けているので、情報や感想などを雑記程度に書いておきます。今回は学科編。

(みなさん、書き変えはお忘れなく。お金も時間も思いっきり無駄になります。)

試験はフランス語だけど大丈夫?

大丈夫です。 フランス語で日常会話ができる人ならば、プラス免許用の勉強すれば合格できると思います。 回答は選択式なのでフランス語が書けなくても回答できますし、出題にも画像やビデオが用いられ、設問と選択肢が音声で読み上げられるので複雑な読解の必要もありません。母国語に比べれば知らない単語や言い回しが出てきて正解率が落ちてしまうので、フランス語に不安がある人はフランス人の2倍ぐらい(の真面目さで)勉強して行った方いいとは思います。
試験問題には傾向があるのでとにかく繰り返し解いていけば、当日8割ぐらいは「この問題見たことある」という状態になり、合格率も上がるでしょう。

学科試験は結構難しい。勉強すれば受かるが勉強しなければ落ちる。

と、当たり前と言えば当たり前ですが、、、日本の免許の学科試験と同様、やはり交通ルールと標識などは日頃自然に覚えているものでは無いので、余程の交通マニアでもない限り、試験用に勉強する必要があります。フランスで自動車学校のサイトなどを見ると「試験前には数週間~1、2か月ぐらい、勉強しましょうね。」と書いてあります。ちなみに学科試験の合格率は65~70%。

タブレット利用で結構ハイテク!フランスの運転免許の学科試験ってどんな感じ?

試験は登録されている指定の会場、郵便局など、至る所で受けることができます。平日ならば前日予約でも席が確保できるぐらいです。(申し込みから試験まで月単位で待たなければならない実技試験とは対照的です。)
受験料は1回30ユーロ(3300円~3500円ぐらい)です。

受験者には専用のタブレット端末(ヘッドホン付き)が配布されます。試験官の指示に従って、端末の音や明るさを調整→デバイスに慣れるための練習問題→試験問題の順に進められて行きます。問題はゆっくりはっきりと読み上げられるので、フランス語ネイティブで無くても聞き取りやすいです。ありがたい。

問題は全部で40問出題され、35問以上の正解で合格となります。  日本の「はい」「いいえ」二択なので半分の確率で正解できますが、フランスの問題は同じ選択式でも複数の回答が選択可なんです。ということは回答の組み合わせは倍々になりますし、正しい選択肢が2つ3つと含まれていることがあり、漏らさず間違えず選択しないと1問まるごと不正解になってしまいます。基本的なことは理解していても、ちょっと不注意でミスをするとあっという間に5問ぐらい間違えてしまいます。

各問題の解答時間は、問題が読み上げられてから20秒。短いように感じますが、大体は問題が読み上げられている間に回答の目星がつくので実際は、結構余裕のある印象です。試験はトータル約30分ぐらいで終わります。終わったら退席してかまいません。
コンピュータで採点後、結果は48時間以内にメールで届きます。

どんな問題が出るの?

勉強せずに答えられるサービス問題みたいなものもあれば、語尾や聞き方でいやらしく引っかけてくる問題もあります。

例えばこんな簡単な問題↓

Q:事故が起こった時、この同乗者はシートベルトでしっかりと保護される。
A: はい
B: いいえ


答えはBです。こんなベルトの使い方、無理がありますよね。わざわざ撮影したんだなぁ、と微笑ましくなります。

そして、ちょっといやらしい問題も↓

Q:この道路状況では
A: 停止する
B: 速度を落とす
C: 速度を維持する

答えはCの速度を維持する!何故なら「現在の走行速度は11㎞/hなのでそのまま注意をして進めばよい」とのこと。窓の外の景色に注意をとられて車内のメーターまで気が回らないとひっかかります。(しかもメーターが下の方で見切れているし。)

他に、単純に難しい問題、妙にニッチな知識を聞いてくることもあります。

*問題は https://www.ornikar.com/ より。

受かった場合

おめでとうございます、あとは実技に集中するのみです。(学科試験の前から実技を並行して練習することはできますが、学科の知識は運転にも役立ちますし、何より学科試験に合格しないと実技試験の受験資格が無いので、大半の受講者がまずは学科、それから実技という流れで講習を受けていきます。)

落ちた場合

残念!受け直しに余分にお金はかかってしまいますが、全く然恥じることはありません!
フランス人でも結構何回も落ちています。私が1回目落ちた時、それまでは「ふーん、がんばってね」位の反応だった周囲の友人たちが、「自分も1回目は落ちた。」「受かるまでに3回受けた。」「何回も受けた。」と自白し始めたではないですが。(もちろん一発で受かっている人もいるので落ちても何の自慢にもなりませんが。)
彼らは別に「この人は勉強しなかったんだろうな」っていう感じの人ではなく、普通に落ち着いて考えて、勉強できそうな人達です。
運転免許の学科問題には独特の癖のようなものがあり、それに自分の思考のタイプが合っていないと苦戦し続けるようです。裏を読もうとして実は読まなくてよかったり、勉強したせいでかえって中途半端に知識がついて間違えたりすることもあります。屁理屈みたいな問題もあります。
問題の難易度にも試験回によって多少バラつきがあるように思いますし、 それも練習問題を解いて行くことでカバーすれば遅かれ早かれ受かるものだと思います。

勉強する気が起きない場合

そういう場合には、もう思い切って試験日時を予約をしてしまいましょう。私はオンラインの自動車学校に登録しているので、完全に自主勉強で、やる気を出すまでに随分と時間がかかってしまいました。
まず何か月も書けてダラダラと指定のテキスト全文を読み(私はボキャブラリーに慣れるために文章を読むことから始めましたが、急いでいる場合はいきなり練習問題から始めてもいいと思います。)その後練習問題を解き始めたのですが。毎回毎回10問以上間違えるし、受かる気がしなくてやる気も出ない。
そこで「このままだといつまでたっても受からない!」と、1週間後に試験の予約を入れてしまいました。結果焦って勉強したので最初の試験は落ちたものの、勉強する流れを作ることができました。受験料30ユーロ無駄にしてしまったけれど、時にはそういう勢いも大切かなと。

2回目で受かった。

1回目は勢いで申し込んだので落ちたのは仕方ないとしても(1点足りなかった。でも習熟度からしたら1点足りないだけで済んだのがラッキーという感じだったので「話のタネになるわ」ぐらいの感じでした。)2回目は大分頭が煮詰まってきていたのと、もう毎朝起きて勉強を続けたくなかったので、「どうしても受かりたい!」と強く願っていました。
そんな思いとは裏腹に、2回目試験では問題を解きながら全く手ごたえが無く「これはヤバい!また落ちるかも。」と思いました。結果、35点でギリギリの合格。個人的には1回目の試験より問題が難しかった気がしました。勉強した範囲と出題が一致することもしないこともあるので、結構運もあるかもしれませんね。私の場合1回目で受かっていた可能性もあれば2回目も落ちていたかもしれません。まぁ、とにかく合格点ギリギリでも受かってしまえばこっちのもんです。
(ちなみに試験に受かるまで、3000問以上練習問題を解きました。頭の良いみなさんなら、もうちょっと少なくて大丈夫だと思います。)

まとめ

免許取得は面倒なことも多いけれど、普段と違うことに挑戦するのはよい刺激になるなと思います。知らなかった単語も覚えられるし、現地の習慣や文化を知る機会になると思えば楽しめるのではないのでしょうか。

*そのうち実技編も書きます。(実技試験まで9か月待ちなのでまだ先になると思いますが。)